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シミのある半衿を使いたい          [針仕事]

私は真っ白の半衿よりも、生成りの半衿が好きです。
生成りの半衿は市販されているようですが、なかなかのお値段。
で、若かりしころの黄ばんだ半衿を実家の箪笥から掘り出して使っております。

とうとう最後の一枚。

長襦袢に付けたまま、洗わずにしまっていたので、あちこちにシミがあります。

でも、使いたいなぁ。

そこで、

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「布描きペ~ン!」(大山のぶ代さんのドラえもんで)

シミのあるところに適当にドットを入れて行きました。

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向かって右側が先に描いたほう。脈絡なく描いています。

左側は、唐草模様のつもり。

IMG_4208.JPG

最初にいらない布で試し描きして、もっとイメージを固めてから取りかかればよかった[たらーっ(汗)]

シミの上に色をのせなくても、柄が入ることで、相対的にシミは目立たなくなることを学習しました。



さて、何故この半衿は長襦袢に付きっぱなしだったのか?

喪服用の長襦袢に付けていたからです。
13年前の母の葬儀で着用しました。
きっと、長襦袢の半衿をはずすことまで頭が回らなかったのでしょう。
そのまま実家の箪笥に仕舞われていました。

昨年、父が亡くなりました(この時は洋服を着ました)。

父も母も亡くなると、今まで実家だった家は実家ではなくなり(私の気持ちとして。弟夫婦とは仲良しです。)弟夫婦の家に変わりました。

実家の箪笥の中の自分の物も、そのまま置いておくわけにはいきません。
弟が箪笥も処分するというので、箪笥ごとこちらに持ってきました。


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    両親の結婚写真(昭和27年)

父と母が生きていることで、私はなんと様々なものから守られてきたか。目に見えることも目に見えないことも。それをひしひしと感じる今日この頃です。


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